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スポーツ紙より (2004/5/22) |
■柳下塾の優等生・FW相川、連敗ストップ弾だ “4つの判断”お手のもの 指揮官も全幅の信頼 コンサドーレ札幌は今日22日、連敗脱出を目指してモンテディオ山形と対戦する。現在、引き分けを挟み8連敗中。トンネルから抜け出せない。そんな中、勝利のキーマンになりそうなのがFW相川進也(20)だ。柳下正明監督(44)がプレーの中で選手に求める「4つの判断材料」の理解度に対して「分かっている」と太鼓判を押すストライカーが、連敗阻止へ向け判断良くゴールを狙う。 指揮官の求める瞬時の判断力を吸収すればするほど、チームも選手も成長する。“完全理解”へ悪戦苦闘する若手選手が多い中で、柳下監督は「進也は分かって自分の物にしている」と成長株の一人に挙げた。 柳下監督がプレーの中で求める4つの判断材料。それは(1)ボールを持っている選手のコンディションはどうか。フリーなのかプレッシャーを受けているのか(2)味方がどこにいるのか(3)敵がどこにいるのか(4)スペースがどこにあるのか−だ。相川は5月2日の9節、福岡戦からスタメンに定着。12節の横浜FC戦では、J2初となる2シーズンぶりのゴールも決めた。スペースのないところでクサビを受けたり、背後の動きもしてボールを受けている。指揮官は相川について「ボールが来て自分が受ける。味方がどう動いているかというところまでは分かっていますね」と話す。相川自身も「完全ではないけれど、徐々にはできていると思う」とうなづいた。4つの判断が浸透していくうちに新発見もあった。「すごい動きとかではないんですが、こういう崩し方があるんだとか…。もうちょっと自分も裏に抜けたりすれば、もっと攻撃のバリエーションも増えてくると思います。」あらためてサッカーの楽しさを実感している様子だ。 ストライカーとしての判断も完璧に近づいてきた。「初めから長い時間使った方が良いところが出るのかな」と柳下監督は、山形戦もスタメン起用を示唆。相川も「最近は体も動けていますし(ゴールも)狙っています」とキッパリ。肉体も頭のコンディションも上々の男が、連敗阻止の救世主となる。(道スポ) ■高い判断力高評価 好調相川「ゴール狙う」 15日の横浜C戦で今季初ゴールを決めたFW相川。前線で「ため」をつくり、柳下監督が重視する「判断力」にも優れたストライカーは、先発出場が濃厚な山形戦に向けて「ゴールを狙います」と気持ちを高めている。 昨季は右ひざを手術するなど故障に泣かされてリーグ戦は11試合で無得点に終わったが、今季はすでに10試合に出場。ここ5試合は先発出場中で「体が動けている」とひざの状態も良好だ。 体を張ったポストプレーやゴールに向かうがむしゃらさが持ち味だが、柳下監督は判断力の高さに着目する。「ボールを持つ前に(状況を)しっかりと判断できないと、サッカーはできない」と語る指揮官。「進也(相川)は理解して、自分のものにしている」と評価する。 ここ数試合、前線で相川がくさびのボールを受けて攻撃の起点となる場面が増えている。しかし相川は「くさびだけでなく、裏に抜ける動きをすればもっと攻撃のバリエーションが増える」と向上心を忘れない。 泥臭く、そして考えながらプレーする点取り屋が、連敗脱出のキーマンになりそうだ。(道新) ■FW相川、2戦ぶりのゴール奪取狙う FW相川進也(20)が2戦ぶりのゴール奪取で11戦ぶりの勝利に貢献する。「もうちょっと裏に抜けたら、攻撃のバリエーションが増える」。最近5戦連続で先発起用する柳下監督は「ボールがない時の動きだし、場所、タイミングが非常にいい。どんな相手でも、どんな状況でも見つけられるようになっている」と次期エース候補に期待を込めた。(ニッカン) |
スポーツ紙より (2004/5/16) |
■2年ぶりゴールも笑顔なし 相川がリーグ戦で2年ぶりのゴールを決めた。後半12分、砂川がためをうまくつくり、浮き球の技ありのパス。DFラインの背後に走りこんだ相川が迷わずに右足でシュートすると、ボールはゴール左隅に吸い込まれた。 相川は「久々なのでうれしい」と話したが、同点ゴールも実らず、連敗脱出はならなかっただけに、笑顔はなかった。もともと勝負強さには定評がある。前橋育英高時代、正月の全国選手権のベスト4をかけた試合で、残り3分間で2点を決め、チームを救った。U−18日本代表の鳴り物入りで札幌入りしたが、左脚のけがもあり、伸び悩んでいた。 清野と組んだ2トップは「2人の距離感と、相手の背後を突く動きを心がけている」と言い、横浜Cゴールを再三、脅かした。 「シュートを打たなきゃ、入らないことが分かった。次からは積極的に打ちたい」と相川。トップ下の砂川との呼吸の良さもこの日のゴールで証明した。 決定力不足に悩む札幌だけに、勝負強いFWの“完全復活”が期待される。(北海道新聞) ■相川意地の同点弾も一瞬 【相川今季初ゴールにも複雑な表情】 FW相川が後半12分、一時同点とする今季初ゴールを決めた。MF砂川が放ったバックスピンのかかったパスに反応。DFラインをすり抜け、右足を振り抜き、流し込んだ。しかし勝利につながらず「うれしい」と言いつつ、表情は複雑。「(積極的に)シュートを打たないと(ゴールが)入らないことが分かった。次からはどんどん打つ」ときっかけをつかんだ様子だった。(スポーツ報知) |
スポーツ紙より (2004/5/3) |
■初先発相川に合格点 3年目のFW相川が今季初先発した。最長となる59分のプレーをこなし「(先発に)やってやろうと思った。課題は見つかった。ポジションチェンジをもうちょっとやっていかないとダメ」と試合を振り返った。 城福強化部長は「(相川は)練習で課題を克服して、チャンスをもらった。岳也もよかった」とリーグ戦初のFW堀井岳也(28)−相川の先発2トップに合格点を与えていた。 byニッカン(5/3) ■相川が絶妙パス 「やってやろうと思ってた」。今季初スタメンとなった相川は、ホームの大歓声を受けて意欲的にプレー。前半33分には、市村に絶妙のパスを送り、好機を演出した。 相手のマークをはずす動きや、ポストプレーについても「うまくできた」と振り返った。ただ、得点にはからめず、「課題はシュート。自分で点を取りにいくこと」とFWとしての反省点を挙げた。 by道新(5/3) |